「古民家再生専門」等という肩書きにご注意を|不動産投資家育成プロジェクト in 熊本

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杉上開発の安東です。最近学んだことですが、これこれの専門です!という肩書きをあまり鵜呑みにしない方が良いようです。自ら「○○専門」と名乗ることと、実際にその専門性を有しているかどうかは全く別の話だからです。

例えば私が体験した事例でいくと「古民家再生専門」というものがありました。要するに日本全国の古い物件を蘇らせようという協会があって、そこの協会員、協会支援企業といった立場のようです。しかし仕事をやってもらうと全くその専門性を感じられません。一体私に何が起こったのか。なぜ注意しなければならないのか。今日はそのお話をさせていただきます。

古民家再生専門なのに、、、

以前も少しお話しましたが、私の実家には歴史150年の蔵があります。その蔵を改造して今度日本酒バー&ディズニーギャラリーを開く予定なのですが、やはり普通の物件ではなく蔵ですので、そのリノベーションには専門の方、古い物件に思い入れのある業者さんにお願いした方が良いのでは?ということになり、今回の業者さんに白羽の矢を立てました。

この業者さんは「古民家再生」を名乗っており、そういったプロジェクトを今までもこなしてきたはずの業者さんです。にも関わらず問題が頻発。素人の私でもやらないような問題がいくつも発生してしまいました。

①雨漏りに気付かない。

工事が始まる前には当然この物件の事前調査を行います。古い建物であればそれこそ雨漏りは当然初期の段階で調べると思うのです。しかしこの業者さんは雨漏りのことを工事が始まる直前まで把握できていませんでした。要するに事前調査の段階では寸法しか測りにきていなかったのです。

②頼んでいない場所に壁がある

それこそ150年の歴史をもつ蔵ですから、なるべくその雰囲気は残したい。特に土壁は貴重ですから、それはなるべく隠したくない。もちろん厨房のように法律的に「こうして下さい」といった制約がある場所は別です。壁を付けなければ構造上無理です、という場所に関しては流石にわがままは言えませんが、そういった制約がないにも関わらず、打ち合わせの時にはなかった場所に、なぜか壁ができている。それも土壁を隠すような壁が。そんなの頼むはずないし、ちょっとでも打ち合わせの時に共通認識取れていない箇所については確認してから工事をするのが普通です。それがないのです。

③白く塗ればどっちも同じ!?

この壁を外してくれとお願いした時、業者の担当者から言われた言葉に最も衝撃を受けました。「土壁にしても設置した板にしても、漆喰で塗るので見た目は同じですよ」だそう。「!!??」となりました。古民家を専門に扱う業者のはずなのに、土壁もボードも漆喰で塗れば同じ白い壁でしょ、という認識なのです。壁を設置することで明らかに空間も圧迫されますし、それこそ土壁とボードでは雰囲気がまるで違います。「色が同じなら一緒」という感覚で仕事をされていたことがあまりにも衝撃的すぎました。

④現場監督がいない

これはどこの業者も同じかも知れませんが、現場監督がほとんど現場に来ないという点も気になりました。本来であれば照明や配管、ガス、木工事の大工さんや漆喰を塗る左官さんといった様々な業種の方が来られる、その取りまとめ役として現場監督が要るはずなのに、その取りまとめ役がいないために場が混乱してしまいました。結局現地にいる母がそれに対応し、確認をし、ということになりました。でもちゃんと「管理・監理費」として35万(それも最初は50万となっていたものを下げさせました)が計算上入っています。

⑤立面図を作らない

これは業者によって違うのかも知れませんが、今回の工事については平面図しかない状態で工事が始まっていました。そのため工事に携わる方々が立体的なイメージができずに作業に困るという事態に。そこで「立面図はいつできるんですか?」と伺うと、3週間近く経って持ってきたのが立体の外観図。それも工事前の。「!!??どういうこと!!??」つまり立面図は初めから作る気がなかったということです。もしかしたら展開図はあったのかも知れませんが、それも平面図の1つです。立体図面がないと流石に困るのと思うのですが。。。

言うべきことはしっかり言いましょう

このように、150年の蔵を1000万ほど掛けてリノベーションするとなれば、頼むこちら側も神経質になります。失敗が許されないわけですから、工事が思ったように進んでいないと不安になるし、文句も言いたくなるものです。

ただ、専門知識を持っていないので、どこまで言うべきかはしっかり線引きをしなければならないと思います。素人が口を出していい場所と出さない方が良い場所があるので、作業をしてくれる現場の人が気持ちよく作業ができる環境作りは重要です。

問題は、そうは言ってもね、という部分。当然の権利として、気になる部分には明確に意思表示をして、工事が遅れてでも手を掛けさせるのは絶対的に重要です。全体が仕上がってからでは二度手間になったりするので、逐一気付いた時に言った方が良いこともあります。そのバランスです。

感情的になりすぎず、あくまでも契約に則って論理的に指摘する。そこに「せっかく古民家再生という専門業者だと思って任せたのに」という思いは確実にありますから、それは伝えるべきでしょう。これは文句やクレームではなく、相手が背負うべき責任の部分だったりしますので、自らがそう名乗るのであればしっかりその役割を全うせねばと思わせることは大切なことだと、私個人は思っています。

ゴールは頼んだものが完成することです。そのプロセスには確実にストレスは付き物ですので、そのストレスと上手く付き合っていくことを学んでいかれると良いと思います。リノベは結構気疲れしますので^ ^;

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