お金持ちはお金のためには働かない

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杉上開発の安東です。私が最初に不動産投資に興味を持ったのは、ロバート・キヨサキさんの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだときです。「不労所得」という概念に出会い、働くだけがお金を生む仕組みではないと学びました。

実際それまでの私は労働所得のイメージしかありませんでした。アルバイトにせよサラリーマン、公務員にせよ、労働の対価として給料を受け取るのが当たり前だと考えていたのです。それ以外の発想が出てきませんでした。

そこで今回は私がこの『金持ち父さん 貧乏父さん』で学んだことを共有させていただこうと思います。

二人の父親に育てられたロバート

まずこの本は、アメリカで1997年に出版されました。当然日本だけでなく世界的にベストセラーになった本であり、そのシリーズは27冊を数え、2012年の時点ですでに全世界3000万部を突破していました。

彼は日系3世のアメリカ人です。彼が子どもの時にはハワイに住んでいました。彼の父親は教育委員会の役員で、要するに教育者ではありましたが、給料は悪くないはずなのにいつもお金に苦労していました。お金に追われることから抜け出すためには、もっと頑張ることだ、という価値観でした。彼は父親のことを「貧乏父さん」と名付けました(勿論本の題名としてです)。

彼には親友がいました。その親友の父親がもう一人の父親「金持ち父さん」です。その金持ち父さんは実の父親とは違ってハイスクールさえ卒業していませんでした。しかしハワイで一番の金持ちになりました。

実の父親のことは勿論愛しているけれど、お金に関する学びについては金持ち父さんの話に耳を傾けることにしたロバート。次第にお金とは何か、金持ちはどう生きるのかを理解したいと思い、それを本気で学びたいと思うようになっていきました。そして親友と共に金持ち父さんに頼み込んで、お金についてのレクチャーを受けることにしたのです。

その中で最初に教えられた教訓がこれでした。

「金持ちはお金のためには働かない」

無給で働かされて気付いたこと

金持ち父さんはロバートと親友に色々なことを教えてくれましたが、そのための方法は授業ではありませんでした。言葉ではなく行動を通して気づかせる方法でした。当時の彼は9歳。かなり難易度の高い学び方です。

しかし金持ち父さんは座学でなんて本当に大事なことは学べないよ、というスタンス。9歳が相手であっても、本当に金持ちのマインドを学びたいのであれば、好きな野球くらい後回しにできるよね、と詰め寄ります。勿論、本気でなければ教えてあげることを止めるまでですし、それは金持ち父さんではなくロバートらのチャンスの喪失でしかありません。そんな厳しい教育を自ら求め、彼は彼なりに気付いていきます。

最初に気付いたのは無給で働かされた時。最初こそ薄給が出ていたものの、途中からは全くの無給労働を提示され、彼はそれを受けます。この時金持ち父さんが気付かせたかったことは、「労働の対価が給料だ」という価値観からの脱却でした。

一生懸命働いて少しでも給料を上げようとする労働観を早く捨てて、お金を自分のために働かせる発想を身に付けなさいということでした。金持ちは決してお金のためには働かない、お金がお金持ちのために働いているのだと。

無から有を生み出す技術

お金がお金を生む、というのも真実ですが、お金がないところからお金を生むことができなければ始まりません。そのお金を給与としてではなく自ら生み出すことにこだわったロバートは、実は奥さんとホームレス状態になったことがありました。

これは相当な覚悟です。それに奥さんがいる身で、労働に依存した収益モデルではなく、不労所得での安定にこだわりホームレスという生き方を選んだのは、かなり大変な決断であったと想像できます。恥ずかしい思いも、辛い思いも、気持ちがすさんで傷つけ合うこともあった中で、彼らは必死に自分たちの生き方にこだわって、結果金持ちになりました。一生働かなくても良くなった時、ロバートは47歳、奥さんのキムは37歳です。

多くは「どうしたらそんなことができるんだ!?」と方法論を気にすることでしょう。しかし本質的な意味でそれを実現させたロバートの要素は、何よりも「強い意志」と言えます。どうやって、ではなく、なぜそうするか、が重要だと確信していたのです。

それことロバート・キヨサキ氏の師匠でもあるロバート・アレンは、書籍『マルチプル・インカム』という本を出版しています。題名の意味は「あらゆるところから生み出された富」です。

つまり「どうやって?」の答えは無数にあるということ。でもそれらの方法論をどんなに教えてもらっても、結局はそれを行動に移せるだけの意志、そしてマインドがなければなりません。

ロバートが無から有を生み出せるようになった理由は、このマインドを「金持ちの自分」に変えたからなのです。

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